ヤマイモでかゆくなるのはなぜ?
我が家では、とろろ芋を混ぜた卵焼きが大好きでよく食べます。
しかし私の奥さんはヤマイモを触ったり、食べたりすると痒くなります。
なので代わりに私が山芋調理をしますが、なぜ痒くなったりするのかよくわかってなかったので少し調べてみました。
何が原因?
ヤマイモには「シュウ酸カルシウム」という成分が含まれており、その「シュウ酸カルシウム」は針みたいにチクチクした形をしており、それが刺さって痒くなったり痛みが出たりするみたいです。
それだけなの?
この「シュウ酸カルシウム」はヤマイモ以外にもキウイフルーツ、パイナップルなどの果物にも含まれています。ヤマイモには他にもいろんな成分が含まれており他の成分もかゆみを起こす原因になっているという説もあるようです。
どの辺にあるの?
皮付近の細胞に「シュウ酸カルシウム」が多く含まれています。皮をむいたりすりおろしたりすると、その細胞が壊れて針の束が外に出ます。バラバラになったものが刺さりやすくなるようです。
なんのために?
なぜ「シュウ酸カルシウム」が含まれるのかは不明なところが多いが、害虫から身を守る目的もあるみたいです。針みたいにチクチクしているだけで、体に害はないようです。
かゆみがひどい時どうすればいい?
かゆみがひどい時はお酢やレモン汁をかけて洗い流すと和らぐみたいです。「シュウ酸カルシウム」は酸性のお酢やレモン汁に溶けるんです。熱に弱いからお湯で洗い流すのも良いようですが、症状が悪化するようであれば病院で診てもらったほうがいいかもしれないですね。
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ブルーライトは目に悪いのか?
最近、職場での話題:
同僚 「パソコンのディスプレーを見ている時間が長くなったので、ブルーライトが心配。ブルーライトカット眼鏡をかけたほうが良いのでは?」
私 「心配ではあるけれどそれほど悪いものでもないらしい、とのニュースも見た気がするな~、調べてみよう」
ということで、本当のところはどうなのか調べてみました。
そもそも、ブルーライトってなに?
ブルーライト研究会の説明によると
ブルーライトとは、波長が380~500nm(ナノメートル)の青色光のこと。ヒトの目で見ることのできる光=可視光線の中でも、もっとも波長が短く、強いエネルギーを持っており、角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達します。パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明には、このブルーライトが多く含まれています。
一般に私たちが「光」と呼んでいるものは、電磁波のうち、ヒトの目で見ることのできる可視光線のことです。可視光線の波長は、およそ400~800nm(ナノメートル)で、ブルーライトは380~500nm。400nmより短くなると紫外線、700nmより波長が長くなると赤外線と呼ばれます。
私たちの目の角膜や水晶体は、およそ350nm~800nmの波長を透過させますが、それより外側の電磁波(光)は透過できません。つまり、網膜に到達する光の中で、紫外線にもっとも近い強いエネルギーを持つ光が、ブルーライトというわけです。
デジタルディスプレイから発せられるブルーライトは、眼や身体に大きな負担をかけると言われており、厚生労働省のガイドラインでも「1時間のVDT(デジタルディスプレイ機器)作業を行った際には、15分程度の休憩を取る」ことが推奨されています。
約20年前と比較し、省エネ化でLEDが普及したことにより日常生活におけるブルーライトの暴露量が増えています。ブルーライトの放出量は各デバイスによっても異なり、パソコンのみならず、現代人の必須アイテムとなりつつあるスマートフォンから発せられるブルーライトにも注意が必要です。
なるほど、目に悪そうだと思ってしまいますね!!
ブルーライトは浴びないほうが良い?
そもそもブルーライトは太陽の光の中にもあって、体内時計を整える働きがあります。それ以外にも体温を調節したり、ホルモンを分泌させる働きもあるようです。
そのため夜間にパソコンやスマホを使用すると眠れなくなるということの原因になるのかもしれません。もちろんブルーライト以外にも原因はあるようですが。
子供に対してブルーライトカット眼鏡を装用させようという動きもあるようですが、その動きに対して「装着を推奨する根拠はなく、むしろ発育に悪影響をあたえかねない」と日本眼科学会や日本近視学会などの学会が明言しています。
「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」
https://www.gankaikai.or.jp/info/20210414_bluelight.pdf
この意見では子供の成長への悪影響が述べられていますが、私的に気になるのは中でも③番目
③最新の米国一流科学誌に掲載されたランダム化比較試験では、ブルーライトカット眼鏡には眼精疲労を軽減する効果が全くないと報告されています。
眼鏡屋さんで眼鏡を購入するときに、ブルーライトカットレンズを勧められて購入したのは意味がなかったのか(´;ω;`)
ブルーライトカット製品を過信するのは危険。それよりも、「目が疲れたら休息を取る」、「連続して長時間使用しない」など、普段から目を守ることを意識したほうが良いみたいですね。
最新の米国一流科学誌に掲載されたランダム化比較試験とは?
パソコンの使用による眼精疲労の症状を軽減するために、ブルーライトカットレンズが有効かどうかを調査する目的で行われた二重盲検法による無作為化対照試験。
眼精疲労のある120人のコンピュータユーザーを透明レンズの眼鏡とブルーライトカットレンズの眼鏡のいずれかを選択するよう60人ずつにランダムに分けられた。
それぞれ指定された眼鏡をかけて、2時間のコンピューター作業を行いました。
その際の眼精疲労の度合いに違いがあるかを調べたが、特に有効な違いは認められなかった。
と簡単に説明すると以上のようになっているようですね。
全く効果がないという訳ではなくて、効果があるのかどうかわからない。ということだと思います。
ブルーライトもそれほど悪いものでもないようですね(^^)
ブタの心臓を移植?!
先日テレビで放送された「豚の心臓を人間に移植した」という内容の番組。
そしてその移植を受けた人が亡くなったというニュースを観ました。
豚の心臓を移植するなんて、という自分的にも衝撃であったのと知らないことが多いということもあり調べたことを備忘録として書いておこうと思います。
まず臓器移植とは、公益社団法人日本臓器移植ネットワークによると
臓器移植とは、重い病気や事故などにより臓器の機能が低下した人に、他者の健康な臓器と取り替えて機能を回復させる医療です。第三者の善意による臓器の提供がなければ成り立ちません。日本で臓器の移植を希望して待機している方は、およそ15,000人です。それに対して移植を受けられる方は、年間およそ400人です。
現在では薬物治療で症状を軽減して寿命を長くすることができていますが、根本的に薬では病気は治せないのでいずれは薬が効かなくなってきてしまうことがあります。このような方は心臓移植を受ける必要があるようです。
移植に関してはいろいろな問題がありますが、ここでは触れないでおきます。
そしてなぜブタの心臓なのか?というところですが、同じ人間の心臓を移植してもらいたいに決まっていますが、上述の通り移植を希望して待機している人の数に比べて受けられる人はごくわずかです。待期期間も平均して3年以上は待たないといけないようです。
このブタの心臓を移植してもらったデービッドさんの場合、体の状態がかなり悪く生存確率はかなり低いため人間の心臓を移植することは拒否されてしまった。
ではなぜブタなのか?
ブタの心臓と人間の心臓が似ているという理由もありますが、
移植する臓器を必要数用意するにはその動物を必要数繁殖させる必要があります。サルやゴリラなどの霊長類は繁殖させるのが難しい。その点ブタであれば年に2回出産できるし、1回に10頭ほどコブタを産み、コブタも1年しないうちに出産できるようになるという点。養豚業もあって飼育技術も発達している等メリットが多いらしい。
しかし人間の心臓を移植しても拒絶反応が起こるのに、ブタの心臓ならなお一層ひどい拒絶反応が起こりそうだが、そこをクリアするために人間の免疫システムが何に反応するのかを調べて、それを作り出している遺伝子を組み換えて免疫システムが反応しないようなブタを移植用のブタとして作り上げました。
そのようなブタの心臓を移植してもらったデービッドさんは拒絶反応もなく生きながらえたが、2か月後に亡くなってしまった。原因究明はこれから行われて将来同じような病に苦しむ人たちを大勢救ってくれることになるでしょう。
サイエンスに関わるブログを始めます
2022年になって1か月もたたない頃、「日テレの桝アナが退職して大学に行くんだって!」という話を聞いた。桝太一アナウンサーといえば、10年位前から朝の報道番組で毎日顔を拝見してきており最近見かけないのを少し残念に思っていましたが、やはり先輩アナウンサーを真似てそろそろ独立するのかもな~、なんて考えてもいたところまさか大学で研究職になるという選択にビックリしました。
桝アナが語ったコメントを読んで
『どうすれば、もっと適切に科学を伝えられて、より良い社会に貢献できるだろう?』
↑ ↑ ↑
このフレーズを読んで雷に打たれたかのような衝撃を受け、自分も貢献しなければいけないのではないかとの思いが生まれ、なにか行動しなければとモヤモヤするうちにブログを書いてみようとなりました。
新型コロナウイルス感染拡大で大変なことになっていますが、SNS等ではいろいろなデマを含め誤解が拡散されて事実の情報が知られていないという現状をなんとか少しでも変えられるよう貢献したいです。
身の回りの科学情報をわかりやすく情報発信していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。